白髪のメカニズム
白髪の原因は加齢だけではない!
鏡を見た時などにふと白髪があることに気づくと、「誰かに見られなかったかな?」なんて気になってしまいます。若い頃にはなかった白髪が増えると、なんだか自分が年を取ってしまったような気がしてがっかりしてしまいますよね。しかし、実は白髪の原因は加齢だけではないのです。
髪の毛というのは、生まれた時は全て白髪です。それが頭皮の中で成長して伸びる間にメラニン色素の働きによって色がつき、黒髪となって生えてくるという仕組み。髪の毛を黒くするメラニン色素は毛根の奥深くにあるメラノサイト(色素細胞)という細胞で作られているのですが、加齢などさまざまな要因によってその数が減少したり、機能が低下したりしてしまいます。そうすると、髪の毛に色をつけることができなくなり、白髪となって伸びてきてしまうというわけです。
メラノサイトは、加齢によってその数が減少したり、働きが弱くなったりすることが分かっています。しかし、それ以外にもたとえばストレスや紫外線、活性酸素などによってその働きが弱くなると考えられます。実際に、若くても白髪がたくさん生えている人はいますよね。その原因は、たとえば喫煙や睡眠不足、過度なダイエットなど、生活習慣や食生活の乱れなどかもしれません。さまざまな原因でメラノサイトがダメージを受けてメラニンの働きが弱くなってしまうと、白髪が生えてくるのです。