白髪を抜くと増える?

白髪を抜くと白髪が増えるリスクは高くなる!

よく「白髪を抜くと増える」と聞きます。しかし、これは半分嘘で半分本当です。髪の毛はもともと白いのですが、それにメラニン色素の働きで色がつけられて黒くなっています。加齢やストレスなどさまざまな原因によって毛母細胞の働きが弱くなるとメラニンの働きが弱くなり、着色されない白い髪が生えてくるという仕組みです。つまり、白髪といってもただ色がついていないだけで普通の髪と全く変わりません。そんな白髪を抜いたところで、白髪が増えるということに直接はつながりません。

では、気にせずどんどん抜けばいいかというとそういうわけでもありません。髪はひとつの毛穴から3本程度生えています。最初はこの3本のうちの1本が白髪だったりするわけです。ところがそれを抜いてしまうと、毛根がダメージを受けたり、抜いた髪の周辺の血行が悪くなったりしてしまいます。つまり、白髪を抜くことで抜いた周辺の髪を白髪へと変えてしまうリスクが高くなるのです。

さらに、自然と抜けていく前に毛に抜いてしまうと、毛穴が変形してしまうことがあります。この変形した毛穴から生える毛はウネウネとしてしまいます。それが白髪なら、ウネウネとしているぶんより目立ち、白髪が増えたように感じられるというわけです。ですから、もしどうしても白髪が気になるなら、誰かに頼んで根本近くから切ってもらうようにするか、カラーリングするようにしましょう。もちろん、白髪ガ気になってからの対処療法ではなく、白髪にならないように日々ケアすることが最も大切です。