一夜にして髪が真っ白になることってあるの?
強いストレスで髪が白っぽく見える可能性はある!
あまりにも悲しい出来事に遭遇したりすると、一夜にして髪が真っ白になってしまうことがあると言われています。フランス革命で死刑を宣告されたマリー・アントワネットの伝説が有名ですよね。しかし、これは事実ではないと考えられます。科学的には、がんばっても一夜にして白っぽくなる程度。真っ白になるのは難しいと言えそうです。
髪の毛というのは、中心のメデュラ(髄)をコルテックス(毛皮質)が包み、その外側をキューティクルが覆っている状態です。髪の毛が黒く見えるのは、コルテックスにメラニン色素が含まれており、それがキューティクルを通して透けて見えているため。しかし、髪の水分が失われてパサパサの状態になっていると、光がコルテックスを通過して中心のメデュラまで届いてしまいます。詳細なメカニズムはまだ解明されていませんが、人間は強いストレスを感じるとメデュラの中の気泡が増えると考えられています。それにより、光が乱反射して髪が全体的に白っぽく見えてしまうというわけです。
もちろん、私たちがマリー・アントワネットのような強いストレスを感じることはないでしょう。それでも、なるべく強いストレスを避け、なおかつ髪の水分を保ってツヤをキープするように心がけましょう。そうすることで、髪が白っ茶けて見えてしまうことを避けることにつながります。